こんにちは。ノールネットワークスの桂です。
去る11月17日、CCNP ROUTEに合格しました!おめでとう!

CCNP Routeは技術的にかなり学びが多かった試験かなと思います。
今回の記事ではその中でも特におもしろかった部分、勉強になった部分、またCCNP Route試験自体について、といった内容を記載していきたいと思います。

 

 1.  おもしろいなと感じたところ

ポリシーベースルーティング(PBR)

今回の試験においては「あっ、それ出来るんだ」と感じたポイントがいくつもあったのですが、その中の1つがポリシーベースルーティングです。
通常のルーティングでは、パケットの宛先IPアドレスを見て自分のルーティングテーブルと照らし合わせ、その内容に従って転送先を決定します。
ポリシーベースルーティングは “ポリシー” つまり、管理者が任意に設定した内容に従って自由に転送先を決定することができます。
これにより、例えば

  ・第4オクテッド1~10の機器からのパケットはGi1/0/1、11~20からのパケットはGi1/0/2から送出するようにし、手動で分散する
  ・ルータを通る全通信の中でhttp通信だけは特定のサーバを通るようにする

などのことができるようになります。ただPBRは基本的に静的に設定するだけ(上の例でいえばGi1/0/1の先の機器がもし停止しても1/0/1から送り続ける)ので、その点は注意が必要だと思います。

 

ルートフィルタリング

ルートフィルタリングも上記のような感想を持ったものの1つです。
OSPF、EIGRPなどの動的ルーティングプロトコルを作動させたルータ同士は、ネイバー関係を確立して自分が知っているルート情報のやりとりを行いますが、このとき「この相手にはこういうルートは送らない」「こういうルートは受け取らない」という設定ができるのがルートフィルタリングです。

これにより、例えば

  ・ネットワーク全体の中でこのルータだけはそのルートを知ってはいけない、というルータがそのルートだけ受け取らないようにする

などのことでも、ルーティングプロトコル側の作動条件やAD値の設定を変えたりすることなく単一の設定で実現できるようになります。

上記のような例でなくとも単純に’ルート情報もフィルタリングできる’ということが少し新鮮でした。前述のPBRと合わせて、’意外に自由に構築できるんだな’と思ったポイントでした。

GRE

GREをはじめとするトンネリングの技術は、あるプロトコルをそれとは別のプロトコルでカプセル化して転送する技術で、中間路の特性から発生する不都合な影響を受けないようにするものです。よくある例では、自拠点と接続先の拠点はIPv6化したが、その中間路となる部分はまだIPv4のアドレス体系のままであるという場合、IPv6のパケットにIPv4ヘッダを付与し、中間路ではIPv4でルーティングさせて目的地へ送り、到着したらv4ヘッダを外してIPv6で処理する、というようなものです。

 

トンネリングに関しては知識としては理解できた部分はあるものの、まだまだ腹落ちしていない部分が多いです。ごく個人的な感想ですがトンネリングはネットワークの「魅せ技」のように感じていて、原理的にもすごく興味があるのですが、詳しいところまで(どのコマンドにより内部的に何がどういう順番でどうなるからトンネリングが出来るのか、GREがマルチキャストを通せる原理はなんなのか、等)知ろうとすると難解な解説しかされていない資料が多く、もどかしい思いをします。今後勉強する際の課題です!

 

 

2. 特に勉強になったところ

EIGRP、OSPF、再配送

”複数のルーティングプロトコルが作動している状態で、どのルータからも常に最適な経路が選択されるような再配送やAD値の設定をすること”
というのはCCNP Routeの1つの山場だと思います。難しかった分、やはりこの部分はとても勉強になりました。実務において少し複雑なネットワークが出来ても、数か月前よりも見通し良く考えることができるようになったと思います。

 

PPPoE、IPsec、GRE

いわゆるWANで出てくる技術ですが、CCNAを勉強した段階ではかなり漠然とした理解しかないのが正直なところでした。CCNP Routeでは理屈面でもコマンド面でもCCNAより深く学ばなければならないので、苦手だった部分がかなり補強された実感があります。

ただし前述のトンネリングも含め、WANに関連するものは原理的に興味深い分難しいものが多く、CCNPでも出てきていないものも多いです。今後しっかり勉強して吸収していきたいと思います!

 

 

3. 試験自体について

使用したテキスト・問題集

テキスト

 シスコ技術者認定教科書 CCNP Routing and Switching ROUTE テキスト&問題集(白本)

問題集

 徹底攻略Cisco CCNP Routing & Switching ROUTE問題集(黒本)

 

・白本教の信者として活動している私はRoute, Swith, Tshoot全てでテキストは白本を揃えているのですが、本当に過不足なく、わかりやすく書かれています。

・黒本(テキスト)は好きではないのですが、黒本(問題集)は問題の配置、解説などの面でかなり良質な問題集だと思いました。ただし、後述の「出題範囲」に記載している懸念があるため、これだけでは演習は不十分ではないかと感じています。

 

出題範囲についての注意点

この度は反Ping-t派の急先鋒として、Ping-t一切未使用にて受験に臨んだのですが、結果として受験当日においてかなり厳しい戦いとなってしまいました…。出題分野の重みが黒本(問題集)と実際の試験とではかなり異なっていました。

黒本

EIGRP, OSPF, BGP, &再配送 …5
ルートフィルタリング, PBR  … 2
IPv6             …  1.5
WAN            …0.75
ネットワーク管理               … 0.75
※ネットワーク管理はEVN、SNMP、DHCP、uRPFあたりのこまごました部分のことです。

実際の試験

EIGRP, OSPF, BGP, &再配送 …2.5
ルートフィルタリング, PBR  … 1
IPv6             … 2
WAN             … 2
ネットワーク管理                … 2

 

上記のような感じです。例えに使った数値が小さいのでわかりにくいですが、印象としてはWAN(特にGRE), ネットワーク管理, IPv6がめちゃくちゃ出るということでした。Ping -tの合格体験記をよくよく読んでみるとやはりそのようなことが書かれています。受験の際はぜひお気をつけください。
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